94式戦術歩行戦闘機改
不知火・隼
TSF-TYPE94AS
日本帝国軍94式戦術歩行戦闘機改 不知火・隼
光線属種の存在しない状況におけるエアカバーと、ハイヴへの突入戦を想定して改装された不知火の派生型。
肩部・脚部に追加された空力制御フィン、跳躍ユニットの水平翼によって揚力を発生させることで、航空能力を高めており、消費を抑えた長距離飛行を実現している。また、跳躍ユニットに補助エンジンを増設しており、総推力も増強されている。これはハイヴ内を長距離跳躍することで可能な限りBETAとの直接戦闘を回避するためでもあるという。
肩部装甲ブロックには小型の補助スラスターを内蔵、それに伴う装甲強度の低下を補うため装甲板が追加されている。
また、前腕部、脚部、踵にスーパーカーボン製のスパイクベーンが装備されており、ハイヴ内での密集戦を想定している。
頭部にはハイヴ内での通信機能低下をカバーするために通信用のアンテナマストが追加されている。
拡張性に余裕の無いベース機が、高い航空性能と機動性を得た代償として汎用性は低下し、制空権の確保された状況下でしかその真価を発揮できない上に、推力の強化、空力特性の変化などにより操縦性が大幅に低下してしまったこともあり、特務部隊用にごく少数が生産されるに留まっているなど、総合的な評価では“強化発展型”ではなくあくまで“局地戦用の改修機”だと言える。
尚、この機体に使用されている設計の一部は、米国の技術を取り入れたXFJ計画の成果と組み合わされ、帝国軍の次期主力国産戦術機の開発に引き継がれている。
国連軍において、この機体を使用した航空支援小隊が存在しており、その機体は国連軍機であるにもかかわらず再塗装はされておらず、帝国軍に配備された機体と同じ漆黒に塗装されている。(発展型の対レーザー蒸散塗膜加工に、ステルス性を意識したレーダー波吸収塗料を使用していることがその理由であると考えられる)
メカニック原案:TKP